ヤマハ音楽教室講師歴25年以上の経験を持つピアノ講師が悩みに寄り添います。
ピアノを練習していて、なかなか思うように弾けず、
イライラしてしまうことありませんか?
頭の中で鳴り響く、自分への批判、攻撃の声。
「まだまだ〇〇が足りない」
「あの人はすごい。それに比べて私は・・・」
こんな内側の声に翻弄されて、へこんでいませんか?
ネガティブなセルフトークは、やる気を損なうだけでなく、練習そのものが意味のないものに感じ、やめてしまいたくなります。
今回は、ネガティブなセルフトークが出た時の対処法をご紹介し、みなさまのピアノライフを明るく豊かなものにできるようお手伝いさせていただきますね。
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練習を効果的にするポジティブセルフトークの力
ピアノ練習を成功に導くポジティブセルフトークの技法
ピアノの練習は単なる技術習得の過程ではなく、心の持ち方や自己対話も大きな影響を与えます。
練習中に浮かんでくるネガティブなセルフトークが練習の質を下げることがありますが、これをポジティブな言葉に変換することで、練習の効果を飛躍的に向上させることができます。
今回は、ポジティブセルフトークの重要性と具体的な実践方法、さらには練習に役立つ具体例を詳しく紹介します。
ポジティブセルフトークの重要性
⚫︎ポジティブセルフトークとは
ポジティブセルフトークは、自己対話において肯定的な言葉を使うことを指します。
スポーツ心理学や教育心理学の研究によれば、ポジティブセルフトークは自己効力感を高め、難しい課題に対するストレスや不安を軽減する効果があります。
これはピアノの練習にも当てはまり、ポジティブな自己対話はモチベーションの維持と技術の向上に大きく貢献します。
⚫︎ポジティブセルフトークのメリット
- 自己効力感の向上: 自分自身を肯定することで、困難な課題に対して自信を持って取り組むことができます。
- ストレス軽減: ポジティブな言葉は、緊張や不安を和らげ、リラックスした状態で練習や演奏に臨むことができます。
- 集中力の向上: 前向きなセルフトークは集中力を高め、練習の質を向上させます。
- モチベーションの維持: ポジティブな自己対話は、長期的な目標達成へのモチベーションを維持する助けになります。
ネガティブな言葉の影響
⚫︎ネガティブセルフトークの弊害
ネガティブなセルフトークは、自信をなくし、練習の効果を下げる原因となります。
一般的なネガティブセルフトークとその影響を下記に書いていきますね。
1.「この曲は難しすぎる」
これは、自信喪失や練習意欲の低下を招いてしまいます。
2.「私はいつも同じミスをしてしまう」
自己批判的な気持ちが強まり、学習意欲を失われます。
3.「今日は全然うまく弾けない」
一時的な失敗に過剰に反応して、全体の進歩を見失うことになります。
4.「他の人はもっと上手く弾いている」
比較による劣等感が生じ、自分の成長を評価できなくなります。
5.「もうやめたい」
短期的な挫折感が長期的な目標達成を邪魔してしまいます。
ネガティブな言葉をポジティブに変換する方法
(1) 自己認識を高める
まず、自分がどのようなネガティブな言葉を使っているかを認識することが重要です。
練習中や日常生活で、否定的な言葉が浮かんだ瞬間を記録することで、どのような状況でネガティブセルフトークが発生するかを把握できます。
(2) 否定を認める
ネガティブな感情や言葉を否定するのではなく、一度受け入れましょう。
「あ、今こんなことを考えているんだな」と認めることで、その感情を冷静に分析し、対処する準備ができます。
(3) ポジティブな言葉に置き換える
ネガティブな言葉をポジティブな言葉に置き換える練習をします。
以下に具体例を示します。
「この曲は難しすぎる」→ 「この曲を練習することで、確実にスキルが向上する。」
「私はいつも同じミスをしてしまう」 → 「ミスは学びの一部。次回はもっと上手にできるようになる。」
「今日は全然うまく弾けない」→ 「今日は少し調子が悪いけれど、これも練習の一環だ。明日はもっと良くなるはず。」
「他の人はもっと上手だ」 → 「他の人から学ぶことがたくさんある。私も自分のペースで成長していこう。」
「もうやめたい」 → 「休憩をとってリフレッシュしよう。続ければ必ず進歩する。」
(4) 感謝の視点を持つ
どんな小さな進歩や努力にも感謝し、自分を褒めることを忘れずに。
感謝の気持ちがポジティブなセルフトークを支えます。
毎日の練習後に、自分の進歩に対して感謝する習慣を持つと良いでしょう。
(5) 具体的なアクションプランを立てる
ネガティブな感情が生じたとき、それを改善するための具体的なアクションプランを立てます。
行動に移すことで前向きな気持ちを取り戻せます。
たとえば、難しいパッセージに取り組む場合、小さなセクションに分けて練習するなどの具体的なステップを考えましょう。
具体例: ネガティブな言葉の変換
例1: 難しいパッセージで何度も間違える
状況: 複雑なパッセージで繰り返し間違える
⚫︎ネガティブなセルフトーク: 「もう無理だ、これ以上できない」
⚫︎ポジティブなセルフトーク: 「この部分は挑戦だけれど、練習を重ねれば必ず上手くなる。少しずつ進歩している。」
例2: 演奏会前の緊張
状況: 演奏会前に緊張して自信が持てない
⚫︎ネガティブなセルフトーク: 「失敗したらどうしよう」
⚫︎ポジティブなセルフトーク: 「今までの練習の成果を信じよう。失敗も学びの一部だから、楽しんで演奏しよう。」
例3: 新しい曲の挑戦
状況: 新しい曲に取り組む際に不安を感じる
⚫︎ネガティブなセルフトーク: 「こんな難しい曲は私には無理」
⚫︎ポジティブなセルフトーク: 「新しい曲を練習することで、新たなスキルが身につく。少しずつ進歩していこう。」
例4: 長時間の練習による疲労
状況: 長時間の練習で疲れを感じる
⚫︎ネガティブなセルフトーク: 「もうこれ以上は無理だ」
⚫︎ポジティブなセルフトーク: 「今は疲れているけれど、休憩をとってリフレッシュすればまた頑張れる。今日はここまでやれた自分を褒めてあげよう。」
まとめ
ネガティブな言葉が浮かんだとき、それをポジティブなセルフトークに変換することは、練習の質を高めるだけでなく、自己効力感を高め、モチベーションを維持するためにも重要です。
私自身、日々の練習は頭ではコツコツとやらなければいけないとわかっていながら、時に内なるネガティブな声に翻弄されて、やる気を失い、練習そのものをやめてしまいたくなる時があります。
難しい曲を目の前にした時につい「ムリ・・・」とつぶやいてみたり、練習しかけたものの、一向に上達しない時もあったりして、イライラしてしまうこと、ありますよね。
ポジティブセルフトークの習慣を身につけることで、ピアノ練習はより効果的で楽しいものとなります。
日々の練習や生活の中で意識的に取り入れていくことで、だんだんとポジティブな思考が習慣化され、ピアノライフがより豊かで前向きなものになるでしょう。
あなたの音楽の旅が成功と喜びに満ちたものとなりますように。
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