ピアノはとても素直

ヤマハ音楽教室講師歴25年以上の実績を持つ私が思う、ピアノと素直でいることの大切さについて書いていきたいと思います。

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ピアノ講師という仕事をとおして、音楽を演奏することの喜び、ピアノが大好き、という気持ちを大切にしてほしいという思いをこめて、生徒とともに成長していきたいと思っております。

ピアノだけでなく、楽器を演奏するということは、演奏者の内面もとても大切で、素直な楽器だからこそ、その人自身がそのまま表現される。

「わたしを表現する」をキーワードに、自身の内面と向き合った生活を心がけています。

わたし自身、『人生の中で”豊かさ”を感じる』ことをピアノから教えてもらっているような気がしています。

「心で感じる」音楽というものは、自身の内面を磨くことと密接につながっている。

音楽の持つ、「美しさ」は、その人の表現する「内面の美しさ」に関係がある、とわたしは思っています。

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音楽に限らず、「話すこと」「行動すること」など人が表現できることすべて、この”素直さ”が『鍵』となっているような気がします。

自身が演奏する時に出る”音色”には、その人の内面がそのまま表れる。

演奏する人の内面の状態が音にあらわれる

イライラしている時は、”雑”な音。

焦っている時は、”焦った”演奏。

ネガティブな気持ちの時には、必ず演奏も納得のいかないものになる。

思うように弾けなくて、イライラして、ちっとも上手に弾けない時。

自分にイライラしている状態なのですが、自分自身がイライラしている時は、自分が”イライラ”を表現している、ということなのです。

 

その人の気分は行動にもあらわれる

ピアノに限ったことではなくて、”イライラ”は言葉でも、行動でも同じ。

自分が出した”イライラ”はすべて自分の表現方法として出てしまうのです。

何か心配事がある時もそう。

時間ばかりが気になって、焦って、ただ弾き流してしまう練習になったり。

そんな時は、少し休憩をとって、心を休ませて、落ち着いてから練習した方が上達が早い。

早く、早く・・・うまくならなきゃ、と思って気持ちばかり焦っても早く上達するわけではないのです。

 

望むビジョンを想像して

自分がうまく演奏している姿を想像して、想像できたら、あとはゴールにはこだわらずにただひたすら練習するのみ。(毎日少しずつの進歩が感じられればそれでOKです)

「今日はこれができた」

「明日はここを弾けるようにしよう」

みたいな感じで、毎日の達成感を少しずつでいいから感じる。

それがいちばんの”最短コース”となるのです。

でも、ゴールは設定しましょう。

 

最後に自分を信じる

そして、”必ずそこへ行ける!!”と信じること。

「自分を信じて」こそ、成功の近道です。

ピアノの練習に「イライラ」「モヤモヤ」はつきもの。

でも、その状態をずーっと続けてしまっていると、時間をいくらかけて練習しても、その感情の”音”をいつまでも出し続けることになってしまうので、いっこうにうまくならないし、納得のいく演奏はできないのです。

自分の”音”をよく聴こう。

今の自分の感情がよくわからない場合は、自分の出している”音の質”をよく聴いてみるといいと思います。

目に見えないものは、なかなかわかりづらいものですが、「音」として出ているものはわかることがあるからです。

「わたしは今、どんな音色を出しているのかな?」と自分の弾いた音をよく聴いてみる。

”いい音だな”と感じているのなら、それでOK。

なんか違う・・・と感じたら、自分の心の中をチェックしてみるといいですね。

 

それでもうまくいかない時は

常に、いい気分で練習することなんて難しいですから、うまくいかない時は、少し休憩をとってから練習を再開してみるのもいいかも。

その日に再開することができない時は、翌日にまわしてもいいと思います。

自分の気持ちをリセットすることも演奏する者として、大切なこと。

ピアノを演奏する、ということは、自分と向き合う、ということだから。

自分のことがわかってはじめて、うまくピアノとつきあっていけるのではないかと思います。

毎日コツコツと練習し、自分と向き合うからこそ、いい音楽を奏でることができる。

「どれだけ自分と向き合うことができたか」が、ゴールに関係してくる、とわたしは感じています。

毎日、毎日・・・のことだから。

 

いい音と向き合うことは自分と向き合うこと

”いい音”とのおつき合いは、自分自身と”いいおつき合いができているか”ということにもつながります。

時間をかけて練習することも大切。

そして、かけた時間の分だけ、その音楽の理解へと深まっていく。

一日では、感じることのできない道のりかもしれないけれど、必ずゴールに向かっている自分を信じて。

 

 

 

 

 

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