ピアノ発表会のお礼、先生には何を渡す?講師が実際にいただいたもの
ピアノの発表会が終わったあと、
「先生にお礼を渡そうと思うけれど、何がいいんだろう?」
と迷うことはありませんか?
お菓子?花束?ハンカチ?
それとも、もう少しきちんとしたもの?
そもそも、どのくらいのものを選べばいいのかも気になるところだと思います。
前回の記事では、ピアノ発表会のお礼は、
「必ずしなければいけないものではない」ということを書きました。
ただ、「ありがとうを、言葉だけではなく何かかたちにして伝えたい」
と思うこともありますよね。
では、実際にはどんなものが選ばれているのでしょうか。
今回は、長くピアノ講師をしてきた中で、
わたし自身が実際にいただいたものを中心に書いてみたいと思います。
一番多かったのは、やっぱり「お菓子」
わたしの経験では、発表会のお礼として一番多かったのは、やはりお菓子です。
焼き菓子や菓子折りなど、家に持ち帰っていただけるもの。
個包装になっているものも多く、
日持ちするものは受け取る側としてもありがたいものでした。
昔は、もう少し大きな紙袋で、
「きちんと用意しました」という雰囲気のものをいただくことも多かったように思います。
今は、少し傾向が変わってきました。
小さくてかわいい紙袋に入ったものだったり、ちょっとした焼き菓子だったり。
「たくさん渡す」というよりも、気持ちをさりげなく添える
という感じになってきたように思います。
お菓子は食べればなくなるものですし、
受け取る側に長く残り続けるものでもありません。
そういう意味でも、選びやすいお礼のひとつなのだと思います。
花束も、昔と今では少し変わりました
お菓子と並んで多かったのが、花束です。
発表会という華やかな場にも合いますし、
子どもから先生へ手渡す姿もよく見かけました。
ただ、花束も昔と今では少し変わってきたように感じます。
以前は、かなり大きな花束をいただくこともありました。
見た目にも華やかで、「発表会のお礼です」という存在感のあるものです。
今は、もう少しコンパクトなサイズのものが多い印象があります。
小さなブーケのようなものだったり、自宅に持ち帰りやすい大きさだったり。
こちらも、お菓子と同じように、
「しっかり贈る」から「さりげなく気持ちを伝える」へ
少しずつ変わってきたのかもしれません。
大きな花束ももちろん素敵ですが、
持ち帰ることを考えると、コンパクトなサイズでも十分うれしいものです。
日常で使えるものから商品券まで
ハンカチやハンドタオルをいただくこともありました。
少しきれいなブランドのものや、普段使いできるもの。
こうした日用品も、受け取りやすいお礼のひとつだと思います。
実際に使えますし、消耗したら手放すことができる。
長く保管し続けなければいけないものではないので、
受け取る側にとっても負担になりにくいものです。
贈り物というと、「何か特別なものを選ばなければ」
と思ってしまうかもしれませんが、日常で使えるものも十分うれしいものです。
今振り返ると、昔の方が「先生にきちんとお礼をする」
という文化が強かったように思います。
わたし自身、商品券をいただいたこともありました。
大きな菓子折り。大きな花束。
商品券。
今よりも少し改まった形で、お礼をすることが多かった時代だったのかもしれません。
わたし自身も子どもの頃、
母がピアノの先生へお中元やお歳暮を毎回用意していましたし、
発表会のあとにもきちんとお礼をしていました。
そうしたお付き合いが、特別なことではなく、ごく自然なものだった時代です。
だからといって、昔の方がよかったということではありません。
今は今で、無理のない範囲で、
気持ちを軽やかに伝える形に変わってきたのだと思います。
高価なものほど、うれしいわけではありません
では、高価なものを選んだ方が先生は喜ぶのでしょうか。
わたしは、そうは思いません。
高価なものほど、「こんなにいただいていいのかな」
と、かえって気を遣うこともあります。
お礼は、金額が大きければ大きいほど気持ちが伝わる、
というものではないと思っています。
ちょっとしたお菓子でも。
小さな花束でも。
ハンカチ一枚でも。
そこに、「先生、ありがとうございました」
という気持ちが込められていれば、それで十分です。
ですから、「安いものでは失礼かな」
「ちゃんとしたものを買わなければ」
と考えすぎなくてもいいのではないでしょうか。
うれしかったのは、気持ちをかたちにしてもらえたこと
もちろん、何かをいただいたからといって、
その生徒さんをひいきするわけではありません。
贈り物の有無でレッスンの内容を変えたり、
生徒への接し方を変えたりするものでもありません。
ただ、人として。
感謝の気持ちをかたちにして伝えていただけることは、
やっぱりうれしいものです。
それは、物そのものがうれしいというだけではありません。
「これまでのレッスンを信頼していただけていたんだな」
「自分がやってきたことを見てもらえていたんだな」
と感じられることが、うれしいのだと思います。
わたし自身、お礼をいただいたときには、
信頼していただけているという安心感
があったのも事実です。
ピアノレッスンは、1回で終わるものではありません。
何年も通っていただくこともあります。
その中で、子どもの成長を見守り、
保護者の方とも少しずつ信頼関係をつくっていきます。
だからこそ、「ありがとうございました」
という気持ちを受け取ることは、講師にとってもうれしいものなのです。
「何を渡す?」より、「どう伝えたい?」
お菓子。
花束。
ハンカチやハンドタオル。
そして昔は、商品券をいただくこともありました。
どれが正解、というものではありません。
また、「先生にはこれを渡すべき」
という決まりがあるわけでもありません。
大切なのは、「何を渡せば失礼ではないか」ではなく、
「ありがとうを、どんなふうに伝えたいか」
なのだと思います。
「言葉だけではなく、何かかたちにして伝えたいな」
と思ったときに、自分が無理なく選べるものを添える。
高価でなくてもいい。
大きくなくてもいい。
周りと同じでなくてもいい。
「これなら、私のありがとうが伝わりそう」
そう思えるものを選べば、それで十分なのではないでしょうか。
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