ヤマハ音楽教室講師歴25年以上の経験を持つピアノ講師が悩みに寄り添います。
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家でピアノの練習をしない子どもにどう向き合う?
ピアノを習い始めると、練習が日常の一部になりますが、「うちの子がなかなか練習しないんです」というお悩みを親御さんからよく耳にすることがあります。
特に、親が「練習しなさい」と促しても、子どもは「今やろうと思っていた」と言い訳をしたり、別のことに気を取られたりすることも少なくありません。
親としてどのように接すればいいのか、講師としての視点からも一緒に考えてみたいと思います。
1. 練習を楽しい体験にするために
まず大切なのは、練習が義務や負担に感じるのではなくて、楽しさを感じられる時間になるようにすることです。
親が「練習しなさい」と言ってしまうと、どうしても子どもは反発したくなることがあります。
子どもがピアノを弾く楽しさを感じられるような、ポジティブな環境を作ることが大切。
例えば、親が一緒に子どもの演奏を聴いて褒めてあげたり、小さな進歩でも喜んであげたりすることで、子どもは「もっと弾いてみたい」と感じることができます。
2. 目標を決めるのではなく、小さなステップを楽しむ
子どもに「いつまでにこの曲を仕上げよう」という大きな目標を与えてしまうと、プレッシャーを感じてしまうことがあります。
そのかわりに、小さなステップを決めて「今日はここまで弾けるようになったね!」と褒めると、子どもは自分の成長を感じ、達成感を得られます。
親が日々の小さな進歩に気づいてあげることで、子どもは自信を持って練習に向かえるようになります。
3. 練習の時間を決めず、柔軟にサポートする
「何時になったら練習する」といった決まりを作ると、子どもはそれをプレッシャーに感じてしまうことがあります。
親が子どものタイミングを尊重しつつ、リラックスした時間に自然とピアノに触れるよう導いてあげることが大切です。
例えば、夕食後のリラックスタイムや、学校の宿題が終わった後に「ちょっとピアノを弾いてみない?」と、無理のない提案をしてみるのもいいと思います。
4. 親のサポートの仕方を見直す
「練習しなさい」という言葉が子どもにとって負担になることがあります。
「今日はどんな曲を練習するの?」や「聴かせてくれる?」と、興味を持って寄り添う言葉をかけてあげることで、子どもは練習に対して前向きな気持ちを持てるようになります。
また、親自身が音楽やピアノを楽しんでいる姿を見せることも効果があります。
親が音楽を楽しむ姿を見せることで、子どもも自然と音楽に興味を持ち、練習に向かうようになるかもしれません。
5. 子どものペースを尊重する
すべての子どもが同じペースでピアノを進められるわけではありません。
時には練習に身が入らないことや、ピアノから距離を置きたくなる時期もあるでしょう。
そのような時は焦らず、子どものペースを尊重してあげることが大切です。
無理に練習を強制するのではなく、「今日はちょっと違うことをしてみようか」といった柔軟なアプローチを取り入れると、子どもは自分のペースで成長することができます。
6. 講師との連携を大切にする
最後に、親と講師が協力しあうことも大切です。
講師が子どもの進捗や得意・不得意な部分を理解しているので、親が家庭でどのようにサポートすればいいか具体的なアドバイスをもらうことができます。
親が講師と相談しながら、家庭での練習をどうサポートすればよいかを一緒に考えることで、子どもはより安心してピアノに向き合うことができると思います。
親御さんのサポートに悩んだ時、講師ができることとは
では、なかなか練習しない子どもとのコミュニケーションに困っているお母さまに、講師としてどんな言葉をかけると、安心してもらえるでしょうか?
いくつか具体的な例を挙げてみますね。
1. 「焦らなくて大丈夫ですよ、少しずつ進めていきましょう」
子どもはそれぞれ異なるペースで成長していきます。
すぐに結果を出せないからといって心配しすぎる必要はありません。
講師としては、親御さんに「焦らず、お子さんのペースに寄り添うことが大切です」と伝えることが、安心感を与える一つの方法です。
大切なのは、親が子どもの成長を見守りながら、少しずつ前進していることを感じ取ること。
例:
「お子さんはまだ自分のペースで学んでいますから、焦らなくて大丈夫ですよ。少しずつ進めていきましょうね。小さな成長を一緒に喜びながら進めることが大事です。」
2. 「今日はどんなことができたかな?を一緒に見つけてみてください」
練習時間にフォーカスするのではなく、”何ができたか”を見つけることで、親子で前向きな気持ちを共有できます。
子どもの努力や小さな進歩を認めることが、次の練習につながります。
親御さんに「今日はどんなことができたかを探してあげてください」と伝えることで、練習の時間をポジティブにとらえる手助けをすることができます。
例:
「お子さんが今日、どんな小さなことでも『これができた!』という瞬間を見つけてみてください。できたことを一緒に喜ぶことで、練習が楽しくなるんです。」
3. 「無理にやらせなくても、楽しいと思える瞬間を大切にしましょう」
子どもが練習しない時、無理にやらせることは逆効果になることがあります。
親として「練習をしなければ」と思い込んでしまいがちですが、講師として「無理に練習を促す必要はありません」と伝えることで、親が少し肩の力を抜けるようにサポートできます。
練習が自然と楽しいものになるよう、親ができるのは、楽しさを感じられる環境をつくってあげることです。
例:
「無理に練習させなくても大丈夫ですよ。ピアノが楽しいと思える瞬間を見つけることの方が大切です。お子さんが自然と楽しめるように、リラックスした雰囲気を作ってあげてください。」
4. 「音楽は心から楽しむものですから、お子さんのリズムを大事にしましょう」
音楽を学ぶプロセスで大切なのは、子どもが「音楽が楽しい」と感じられることです。
親はどうしても結果を求めがちですが、講師としては「音楽は心で楽しむもの」というメッセージを親御さんに伝え、子どものペースを尊重することをアドバイスすることができます。
特に、楽器の練習は長期的な取り組みなので、時には休んだりリフレッシュしたりすることも大切です。
例:
「音楽は楽しむものですから、お子さんのペースで進めていけるようにしましょう。たまに休んでリフレッシュすることも、長い目で見ればとても大切です。」
5. 「失敗も学びの一部なので、あたたかく見守ってあげてください」
失敗を恐れず挑戦する姿勢を持つことが、音楽においてとても大切です。
親が「ミスをしないように」と心配しすぎると、子どももプレッシャーを感じてしまいます。
講師として「失敗も成長には不可欠」と親に伝え、温かく見守る姿勢をサポートすることで、子どもが安心して練習に取り組めるようになります。
例:
「失敗しても大丈夫です。それも成長の一部ですから、あたたかく見守ってあげてください。安心感があると、お子さんはもっとチャレンジできるようになります。」
まとめ:親子で音楽を楽しむために
子どもが家でピアノの練習をしないことに対して、親御さんが悩むことはよくありますが、講師としては、まず親が肩の力を抜いて、練習を楽しむサポートをすることが大切だと伝えることが大切です。
プレッシャーをかけず、ポジティブなフィードバックや励ましを通じて、音楽が楽しいものだということを感じてもらいましょう。
子どもにとって、音楽が心から楽しめる時間になるよう、親子で成長を喜びながらピアノと向き合っていくことができれば素晴らしいですね。
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