ヤマハ音楽教室講師歴25年以上の経験を持つピアノ講師が悩みに寄り添います。
ピアノは何歳から始めたらいいのか?
子どもにピアノを習わせたいと思うんだけど、いくつから始めたらいいのかな?
と思っているご父兄さまもいらっしゃると思います。
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ピアノというのは、楽器の中でも一番音域の広い楽器で扱うのにとても大変な楽器です。
それなのに、楽器を習う人の多くはピアノを習っています。
今日は、そのピアノを始める年齢について私の考えをもとにお話ししていきたいと思います
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ピアノを習い始めるのは5〜6歳からで十分
習いごと、としてピアノを始めるのなら5〜6歳からで十分だと私は思います。
ただ、いきなりピアノに触れるのではなく、幼少期から”音楽”に触れることはしておきたいものです。
聴覚の発達は、五感の中でも一番先に発達する機能と言われています。
ですので、クラシックを習わせたいのであれば2〜3歳頃からオーケストラやピアノ曲を聴かせてあげると耳に馴染んだ状態でピアノのおけいこを始めることができるでしょう。
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小さいうちから、歌を歌ったりなにかしら音楽に触れることをしている子とそうでない子では、習い始めてからの上達に差が出ます。
音楽に触れることが初めての子だとなかなかピアノの音に馴染めず、上達までに時間がかかったり自分の出した音を聞くことができなくなってしまうのです。
また5〜6歳頃は、ものごとの吸収力がとても早いため、好奇心を育てるのにもとてもいい時期です。
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自分で考える力、みずからやってみる力を身につけることも大切な時期になりますので、なんでも大人が手を出してしまうと子どもの可能性をこわしてしまうこともありますので、あたたかく見守る姿勢も大切です。
また、音感もこの頃がピークとなるので歌いながら弾くことや音が出た時の”音色”なんかにも注目して聴かせてあげると”きれいな音”の識別もできるようになります。
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「絶対音感」に関してもこの頃がピークとなります。
絶対音感を身につけたい場合は、可能な限りアコースティックピアノ(生ピアノ)で学習することをおすすめします。(生ピアノには、倍音という響きがあります。響きを聴き分ける能力やハーモニーを認識する力が必要だからです)
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ピアノを早く始めた(3歳頃〜)場合、どんな効果が期待できる?
習いごと、としてピアノを3歳頃から始めるのにはかなり苦労が伴うかもしれません。
当然、ピアノを習うということは楽譜に触れる、ということだからです。
まだ文字も習っていないのに、楽譜を読むのは大変です。
5歳くらいまでは、”右脳”中心の教育がふさわしいと思うので、楽譜(音符)ではなく、音楽のイメージを中心にレッスンするクラスを選ぶことをお勧めします。(弾くというよりも歌う、リズムを刻む、など)
また、ストーリーを想像するなど、視覚を利用したアプローチよりも、感覚や想像力を伸ばすレッスンがおすすめです。
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7〜8歳になってから習った場合、左脳中心のトレーニングが有効
6歳を過ぎた頃から、左脳が発達し始めるので、ピアノを弾いて出る音のバランスや響きなどを考え、身体の機能を考えてピアノが弾けるようにトレーニングしていくといいと思います。
この頃から記憶力の基礎ができるので、レベルに応じてリズムや音の模倣をたくさん学ぶといいと思います。
簡単なフレーズを記憶させたり、歌わせたりするといいと思います。
楽譜を自分で読む、ということもこの時期からきちんとさせるといいのではないでしょうか。
そして、主体的に音楽の構成を理解する、という力もつけることができる時期でもありますので、子どもに直接どんなふうに演奏したらきれいになるかを考えさせることも重要です。
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- 聴覚
- 記憶力
- 楽譜の読解力
- リズム感
- 音楽の構成力
- 練習方法を身につける力
- ソルフェージュ力
上記は、ピアノを学ぶための大切な要素で、それぞれ効率よく学習するための最適な時期というものがあります。
習い始める年齢によって、効果的なアプローチ方法を知っておくことにより、お子さまにとってよりよい音楽ライフを過ごしていただけると思います。