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ピアノのテクニック教本おすすめ。子ども・大人向けに定番教材をやさしく紹介
ピアノのテクニック教本には、
ハノン、バーナム、ツェルニー、ブルグミュラーなど、
定番と呼ばれるものがいくつもあります。
ただ、実際に選ぼうとすると、
「子どもにはどれが合うの?」
「大人が今から使うなら何がいい?」
「そもそも、こういうテクニック教本って必要なの?」
と迷う方も多いのではないでしょうか。
ピアノを楽しく弾けるようになりたい、
好きな曲を気持ちよく弾きたい、という気持ちはとても自然なものです。
だからこそ、いわゆる“練習のための教本”に対して、
少しかたくて退屈な印象を持つこともあると思います。
けれど、テクニック教本は、ただつらい練習を増やすためのものではありません。
使い方や選び方によっては、
曲を弾きやすくするための土台づくりとして、しっかり役立ってくれるものでもあります。
今回は、子ども向け・中学生以上や大人向けという視点も入れながら、
わたし自身も学びの中で長く使ってきたテクニック教本について、
やさしく整理してみたいと思います。
「どれが一番いいか」を決めるというより、
今の自分やお子さんに合う入口を見つけるための参考として読んでいただけたらうれしいです。
はじめましての方へ。
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テクニック教本は本当に必要?
ピアノのテクニック教本というと、
「なんだか退屈そう」
「曲を楽しく弾ければそれでいいのでは?」
と感じる親御さんも少なくありません。
実際、レッスンをしていると、
「こういう教本って本当に必要ですか?」
と聞かれることもよくありました。
たしかに、テクニック教本は曲集のような楽しさとは少し違います。
同じような動きが続いたり、地道な反復があったりして、
お子さんによっては「つまらない」と感じることもあると思います。
大人の方でも、せっかくピアノを始めたのだから好きな曲をどんどん弾きたい、
と思うことは自然なことです。
でも、実際にたくさんの生徒さんを見てきて感じるのは、
こうした教本を取り入れているかどうかで、基礎の安定感にはやはり差が出やすい
ということです。
たとえば、
- 指を無理なく動かすこと
- 左右の指のバランスを整えること
- 音をそろえること
- 手の形や使い方を安定させること
- 細かい音型や流れのある動きに慣れていくこと
こうした力は、どれも曲を気持ちよく弾くための土台になります。
もちろん、ただ機械的に弾けばよいわけではありません。
その子、その人に合わない教材を使うと、
負担ばかりが大きくなってしまうこともあります。
だから大切なのは、「テクニック教本をやるかどうか」よりも、
今の段階に合ったものを、無理のない形で取り入れることだと思っています。
わたしは、結論としては、
やはりテクニック教本は必要に応じて取り入れたほうがよいと感じています。
それは、楽しく弾けるようになるための土台を整えるためです。
曲だけを弾いていても育つ力はもちろんあります。
けれど、基礎を意識して積み重ねた時間は、
あとから弾ける曲の幅や、演奏の安定感にもつながっていきます。
そう考えると、テクニック教本は「遠回り」ではなく、
むしろ気持ちよく弾くための近道になることもあるのではないかと思います。
テクニック教本は年齢より段階で選ぶ
今回は子ども向け、中学生以上・大人向けという分け方も入れていますが、
実際には年齢だけで教材が決まるわけではありません。
子どもでも進みが早く、少し先の教材が合うこともあります。
反対に、大人の方でも基礎から丁寧に積み上げたほうが無理なく進める場合があります。
つまり、教材選びで大切なのは、
- 今どんな力を育てたいのか
- どのくらいの負荷なら無理なく続けられるか
- その人が取り組みやすいタイプの教材か
ということです。
たとえば、
- 指の独立や基礎の形を整えたい
- 短い練習で少しずつ慣れていきたい
- 曲に近い流れの中で学びたい
- ある程度しっかりした練習にも向き合いたい
こうした違いによって、合う教本は変わってきます。
なので、ここではあくまで「目安」として、
子どもに取り入れやすいもの、中学生以上や大人にも向くものを分けながらご紹介していきます。
ご自身やお子さんの今の段階と重ねながら、読んでみてください。
子どもに取り入れやすいテクニック教本
バーナム・ピアノテクニック
子ども向けの導入として、
取り入れやすい教材のひとつがバーナムです。
バーナムのよいところは、短く区切られた課題の中で、
手や指の動きを無理なく経験していけることです。
見た目にも親しみやすく、
いきなり「難しい練習をする」という印象になりにくいため、
小さなお子さんにも入りやすい教材だと思います。
もちろん、これだけで十分というわけではありませんが、
「テクニック教本=つらいもの」という印象を持たずに始めやすい、
やわらかな入口として使いやすい1冊です。
導入の段階で、まずは無理なく基礎的な動きに触れさせたいときに、
候補にしやすい教材です。
気になる方は、内容を見てみてください。
テクニック教本は「ミニブック」から「第4巻」まで6冊シリーズとなっています。
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子どものハノン
ハノンは定番の基礎教本ですが、
通常のハノンをいきなり小さなお子さんに使うと、
少しハードルが高く感じられることがあります。
その点、子どものハノンは、
ハノン的な基礎練習に少しずつ慣れていく入口として考えやすい教材です。
通常版よりも入りやすく、
子どもが基礎練習の感覚に慣れていく助けになりやすいと思います。
小さな子にいきなり大人と同じ形の基礎練習を求めるよりも、
今の段階で取り入れやすい形から始めるほうが、無理なく続きやすいことも多いです。
そういう意味でも、子ども向けにやわらかく入っていきたいときの候補になります。
今の段階に合いそうな方は、参考までにどうぞ。
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ブルグミュラー25の練習曲
ブルグミュラー25の練習曲は、テクニック教本でありながら、
曲としての魅力も感じやすい教材です。
いわゆる「ただの指練習」ではなく、
音楽の流れや表情を感じながら学べるので、
機械的な練習が苦手なお子さんにも入りやすいことがあります。
もちろん、ある程度進んだ段階で使うことが多い教材ですが、
「曲らしさの中で技術を育てたい」
「ただの反復では続きにくい」
という場合には、とてもよい教材です。
表現とテクニックがつながりやすいので、
楽しさと学びの両方を感じやすい1冊だと思います。
気になる方は、内容を見てみてください。
ブルグミュラー:25の練習曲(全音ピアノライブラリー)
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ツェルニー100番はこんなときに候補になる
ツェルニー100番は、
子どもの段階でも進み具合によっては候補に入ってくる教材です。
ただし、子どもにとっては少し練習色が強く感じられることもあるので、
合う・合わないは出やすいと思います。
しっかりした基礎をつけたい場合には役立つこともありますが、
導入段階のお子さん全員に向くわけではありません。
その子の性格や進度によって、バーナムやブルグミュラーのほうが入りやすいこともあります。
よかったら参考にしてみてください。
ツェルニー:100番練習曲(全音ピアノライブラリー)
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中学生以上・大人におすすめのテクニック教本
ハノンピアノ教本
わたし自身も今でも使っている定番が、ハノンピアノ教本です。
ハノンは、指の独立や基礎づくりを見直したいときに、
とても使いやすい教本です。
毎日のウォーミングアップとして取り入れやすく、
基礎の感覚を整えたいときにも役立ちます。
一方で、少し単調に感じやすい面もあるので、
目的が見えないまま弾くと苦しくなりやすいこともあります。
でも、「指が動きにくい」「左右差が気になる」「基礎をもう一度整えたい」
という方には、やはり定番として候補に入る教材だと思います。
年齢を問わず使える教本ではありますが、
特に中学生以上や大人の方が、自分の意思で基礎を見直したいときには取り入れやすい1冊です。
基礎を整えたい方は、候補のひとつとして見てみてもよいと思います。
全訳ハノンピアノ教本(全音ピアノライブラリー)
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ツェルニー30番
ツェルニー30番は、少し進んだ段階での定番教材です。
指をよく動かすことに加えて、
流れのある音型やまとまった動きの中でテクニックを育てていきたいときに向いています。
ハノンが基礎の形を整える練習だとすれば、
ツェルニー30番はもう少し実践的な流れの中で、動きに慣れていく感覚があります。
そのため、「基礎はある程度やってきたけれど、もう少し音型の処理をスムーズにしたい」
「指を動かす練習を、少し音楽の流れの中でやりたい」
という方には取り入れやすい教材です。
大人の学習者でも、基礎をしっかり整えたい方には十分候補になります。
いきなり40番に入るより、まず30番からのほうが無理がない場合も多いと思います。
今の段階に合いそうな方は、参考までにどうぞ。
ツェルニー:30番練習曲(全音ピアノライブラリー)
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ツェルニー40番・50番はどんな人向け?
ツェルニー40番、50番になると、さらに負荷が上がってきます。
指の動きだけでなく、持久力や処理の精度も求められるため、
ある程度基礎が育っている人向けです。
中学生以上や、かなり進んだ大人の学習者には候補になりますが、
「テクニック教本をこれから選びたい」という方にとっては、
最初の1冊としては少し重いこともあります。
無理に先へ進むより、今の段階に合う教本を選ぶほうが、
結果的には長く続きやすいと思います。
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ブルグミュラー18の練習曲
ブルグミュラー18の練習曲は、25よりも少し進んだ内容で、
技術と表現の両方をさらに深めていく教材です。
曲としての魅力がありながら、求められる技術も少し上がってくるので、
「ただの練習ではなく、音楽の流れの中で育てたい」
という方に向いています。
ブルグミュラー25が終わったあとや、
もう少し表現と技術の両方を深めたい段階で候補になる教材です。
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迷ったときの選び方
テクニック教本は種類が多いので、何から始めればよいか迷いやすいものです。
そんなときは、今の課題から考えると選びやすくなります。
小さなお子さんなら
まずは、入りやすさを大切にしたいところです。
いきなり重たい基礎練習に入るより、
- バーナム
- 子どものハノン
のような、取り組みやすい教材から始めるほうが自然なことも多いです。
基礎をしっかり整えたいなら
指の独立や基礎の安定感を育てたいなら、
- ハノン
- ツェルニー30番
あたりが候補になります。
ただし、今の段階より負荷が高すぎないかを見ることも大切です。
曲らしさの中で学びたいなら
機械的な練習だけでは続きにくい方には、
- ブルグミュラー25
- ブルグミュラー18
のように、音楽の流れを感じながら学べる教材が合う場合があります。
一冊で決めなくていい
教材選びでは、どれが一番えらい、どれをやれば正解、ということではありません。
その人にとって、今必要なものが何かで選び方は変わります。
進度、性格、取り組みやすさ、課題。
そうしたものを見ながら、
その時期に合う教本を選んでいけるとよいと思います。
まとめ。テクニック教本は「その人に合う入口」を選ぶことが大切
ピアノのテクニック教本は、
退屈でつらいもの、という印象を持たれやすいかもしれません。
けれど実際には、曲を気持ちよく弾くための土台を整える、
大切な役割を持っています。
もちろん、どの教本でもよいわけではありません。
年齢だけでなく、今どの段階にいるか、
どんな力を育てたいかによって、合う教材は変わってきます。
小さなお子さんには入りやすさを。
少し進んだ方には基礎の深まりを。
大人の方には無理なく続けやすいことを。
そんなふうに、それぞれに合う入口を選ぶことが大切です。
「楽しく弾けるようになりたい」と「基礎を育てたい」は、反対のものではありません。
むしろ、基礎が整っていくことで、
弾ける曲が増えたり、演奏が安定したりして、
ピアノの楽しさにつながっていくことも多いです。
テクニック教本を選ぶときに迷ったら、
今の自分やお子さんにとって、
無理なく続けられて、役立つ1冊はどれかという視点で見てみてください。
その教材が、これからの演奏を支えるよい土台になってくれるかもしれません。
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